的確なしみの診断を行うことが、効果的なしみ治療の第1歩だと考えています。当院では専門医が診察のうえ、スキンケア指導や薬剤(内服薬や塗り薬)で行う治療、イオン導入、各種レーザー治療など、さまざまな治療手段の中から最適な方法を選択し組み合わせながら総合的に治療することが可能です。
皮膚のメラノサイトと呼ばれる細胞が、何らかの刺激(紫外線・炎症・ホルモンなど)によってメラニンを産生します。産生されたメラニンは表皮の基底細胞へ受け渡されます。 通常、表皮では一定のサイクルで新しい細胞が生まれ、古い細胞は徐々に皮膚表面に押し上げられ、最終的に垢(あか)やフケとなって剥(は)がれ落ちるという「ターンオーバー(肌の再生サイクル)」繰り返しています。
このターンオーバーにより基底細胞のメラニンも徐々に排出されていきます。 このことは、日焼けした皮膚の色が徐々に元の色に戻ってくることからもわかります。一方 「しみ」とは、過剰にメラニンが産生されたり、メラニンが排出されずとどまった状態です。
しみにはいろいろな種類があります。
メラニンが存在する深さやその量によって、表面から見た時に、しみの色が褐色、黒色、灰色、青色と異なって見えます。
これらの「しみ」以外にも、ほくろ(色素性母斑)、あざ(扁平母斑、太田母斑など)、皮膚癌(基底細胞癌、悪性黒色腫など)という可能性もあります。