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赤ちゃんの赤あざ
「苺状血管腫」のレーザー治療について
お話しします。
苺状血管腫は、通常出産後に産院やご自宅で
淡いピンク色の斑で気づかれます。
その後徐々に赤味が増し、
盛り上がりはじめます。
生後3~6ヵ月くらいに
急速に盛り上がることがあります。
まれに潰瘍といって血管腫がジュクジュクする
こともあります。
通常1歳くらいになると増大は止まり、
以降は小学校入学くらいまでに時間をかけて
少しずつ赤味が抜けていき白っぽく変化
していきます。
血管腫が急速に増大してしまうと
将来的に皮膚の質感がシワシワと残ってしまう
ことがあります。
以前は小児科や皮膚科を受診しても、
治療をせずに経過観察を行うことが主流でした。
現在はレーザー機器が非常に進歩し
合併症の少ない治療が可能になり、
できるだけ早い段階で治療を始めることで
苺状血管腫の急速な盛り上がりを抑える効果
があります。
2014年に医学論文として発表しました。
「苺状血管腫に対する早期ロングパルス色素レーザー治療
の有効性の検討」 中園亜矢子 他
西日本皮膚科雑誌 第76巻 第4号 P.361~365, 2014
しかし皮下型という深いタイプには
レーザー治療の効果は乏しいので、
内服など他の治療を検討するべきと考えます。
当院では保険診療で
苺状血管腫のレーザー治療を行っていますので、
どうぞご相談ください。
中園