赤坂クリニック・木下です。
あっという間に訪れた8月最終日を
雨天で迎え寂しい限りです。
過ぎゆく夏の空を未練がましく
載せます。
(数日前の台風後の写真です。)
さて今回は10代なかばの女性の
首筋にあるホクロ(色素性母斑・
しきそせいぼはん)の
治療経過を紹介します。
(写真の掲載をお許し下さり
ありがとうございました。)
このタイプはレーザー治療でいくら
粘っても完治しませんので
通常は切除手術の適応です。
色素性母斑の大きさは
15×25 mmでした。
全体を1回の手術で切り取って
縫い寄せることも可能な大きさです。
しかしこのサイズのホクロに対し、
1回で切り取って縫い寄せてしまう手術
(単純切除術)を行うと、傷の長さが
35~45mmになってしまいます。
髪で隠せる場所とはいえ女性の露出部
ですし、この長さの傷あとを残して
しまうのは躊躇します。
そこで、最終的に残ってしまう
傷の長さを少しでも短くする、
手術後の患部のつっぱり感を軽減
することなどを目的に、あえて
2回に分けて切除する方針としました。
形成外科的には『単純切除術』に対し、
『連続切除術』と呼ばれる方法です。
もちろん保険診療の対象です。