赤坂クリニック・院長の吉家です。
今回からレーザーによるタトゥー・
刺青(いれずみ)除去について、
私の考えを書いていきます。
刺青で悩む多くの方は、
まずインターネットで検索し、
情報を得ようとするでしょう。
そして、そこには、刺青は数回の
レーザー治療で元の肌に戻ると
書いてあります。
はたして本当にそうなのでしょうか?
現在、レーザーによる刺青除去を
広告しているクリニックはたくさん
あります。
しかし、来院された方に実際に
レーザー治療を勧めるクリニックは
むしろ少ないと私は感じています。
多くの場合、レーザー、切除手術、皮膚移植
(植皮)手術などの長所短所を説明したうえで、
切除や植皮をすすめる場合が多いようです。
それはなぜか?
レーザー治療の欠点って何?
1番の欠点は、『治療回数の多さ』です。
主に海外の医学文献によると、
アマチュアタトゥーの場合 5~ 10 回、
プロが彫ったタトゥーの場合は 15~ 20 回
の治療回数を要すると書いてあります。
1 回レーザー照射した後は皮膚が回復する
までの期間が必要になりますので、
次の治療まで 6~8 週間は待っていただく
ことになります。
すると完全に消えるまでにはいったい
どのくらいの期間が必要になるでしょう?
また 1 回ごとに刺青の面積に応じた費用が
必要ですから、時間の面からも費用の面
からも治療が続かないことが多いのです。