瘢痕(傷あと)修正手術【前腕】

坂クリニック・木下です。

 

今回は右腕の傷あと修正手術の

症例写真を紹介します。

モニター患者さんは20代男性です。

右腕の肘に近いエリアに成熟した

白色線状瘢痕(完全に安定してしまった

傷あと)が密集しています。

このタイプの傷あとを目立たなくする

方法としては、アザやタトゥーで行うような

切除縫縮手術や皮膚移植手術は従来から

ありますが、近年は工夫された植皮術や

フラクショナルレーザー、リハビリメイク

などいろいろな方法が学会などで

発表されています。

しかし広範囲に対応できる良い方法が

いまだ存在しないのが現状です。

 

今回は瘢痕が 4 × 6 cmと狭い範囲に限局

していたこと、短期間で完全に傷あとを

なくしたいというご希望もあったことから、

シンプルに切除縫縮術を選択しました。

Pre PO7

上が手術前、下が手術後 7 日目の抜糸直後

の状態です。

 

下の写真が手術後 1 ヵ月半の状態です。

わざと盛り上げるように縫合していた傷も

ほぼ平らになりつつあります。

PO1.5M

一部茶色に見える色素沈着や

残りの盛り上がりは徐々に

消えていきます。

手術後 3 ヵ月ほどは、縫い寄せたこと

による新しい傷の線がピンク色に見える

期間です。この期間に重要である

 アフターケア(テーピング)を

真面目に続けていただいているのが

伝わってきてうれしいですね。

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